今では着なくなってしまった「着物」を、現代風に再生したいという思いと、良い着物はやはり「もったいない」という思いもあり、「愛情の織物」と考える「裂き織」で衣類やバック類を、楽しみながら制作しています。
まず着物をといて四角い布に戻し、洗いをかけて7㎜~1㎝位の幅に裂いて糸にします。時に撚りをかける事もありますが、これを機織機(はたおりき)で織ります。横糸にするか経糸にするかは時に応じて使い分けます。
今ある着物から作るので、色合わせは苦労します。時間も手間も掛かりますが、手仕事にこだわっています。
織り上がった布は湯通しをして形を整えてから、ベストやジャケット、バック等に仕立てていきます。
ベスト仕立てた後に残った残布を使って製作しました。
素材
たて糸:綿、よこ糸:絹(着物他)、裏:化繊(着物コート)
サイズ
横幅:30㎝、丈:20㎝、まち:5㎝
制作者
長野県松本市在住
T・Yさん